Redash
Redash
のバージョンは3.0.0.b2996
です。
Google Analytics をデータソースにする
Redash では Google Analytics をデータソースとして選択することができます。しかしながら、(現時点では)Google Analytics を直接ソースに選択することは避けたほうがいいと思います。以下、その理由です。
理由1: 数値が文字列型として返ってくる
これは致命的ではないでしょうか。というかさすがにこれは Issue に上がってるとは思います(すいません詳しくは見ていません)。あるいは自分の環境だけでしょうか。
具体例を挙げます。以下、2枚ずつの単位で画像を添付します。1枚目は「Google Analytics をデータソースとして取得した表」、2枚目は「Google スプレッドシート に一度渡してから、スプレッドシートをデータソースとして取得した表」になります。
a. データ取得直後
まず、データ取得直後を見てみると以下のようになっています。この時点ではともに並び順は同じ(降順)です。
b. ソートボタンを一回押す
続いてソートボタンを一回押して昇順に並び替えてみます。すると、前者は「文字列」の昇順になってしまっています。
c. さらにソートボタンを一回押す
さらに続いてソートボタンを押し、降順に戻してみます。すると、前者は「文字列」の降順になってしまっています。
……Google Analytics は数値を主に見るツールなので、これではちょっと実用に耐えないですね。
理由2: Query にガッチリとした JSON しか書けない
「ガッチリ」とは、例えば URL のリンクを含んだり、画像のリンクを含んだりといったことができない、ということです。もっともこれは多くのデータソースにも当てはまりますので、そこまで Google Analytics の場合だけが不便だということではないです。
結論
このような状況ですので、2017年8月末の今を持ってしても、Redash で Google Analytics のデータを可視化する最も手軽で素早い方法は、スプレッドシートの経由だと思います。あるいはスプレッドシートを経由してデータベースに流し込む(それを Redash で読む)、あるいは API を愚直に叩いてデータベースに流し込む(それを Redash で読む)、などでしょうか。
Redash は素晴らしいプロダクトですから、現在不便を感じるような点はどんどん改良されていくでしょう。Google Analytics のデータソースについても、いい感じで改良していってほしいです*1。
*1:リアルタイムレポートの取得もしたい