環境
- Docker 運用
v0.23 2017-05-21
Wekan における「管理者」
新規に追加された「管理者」の概念ですが、旧版からのアップデートだと誰も「管理者」ではありません。また、新規に Wekan を運用し始めた場合でも、最初の登録ユーザだけが「管理者」です。
現時点ではウェブのインターフェイスから「管理者」をあれこれできないと思いますので、何とかしましょう。
結論
データベースを直接書き換える。
解説(概要)
users
コレクション内のドキュメントに "isAdmin"
というキーを設定してあげます。これをtrue
にしてあげれば「管理者」です。
なお、"isAdmin"
キーは、このキーが実装される前の Wekan から利用していた場合には存在しないので新たに付加しなければいけないようです。
解説(具体的手順)
以前書いた、「Wekan でメールアドレス認証ができない場合」の記事を参考にしてください。同じ手順でできると思います。
一点だけ注意して下さい。db.users.update
の第二引数には、$set を記述することを忘れないで下さい*1。$set
を指定しないと、第二引数の内容で上書きされてしまうからです。
db.users.update({ username: "foobar" }, { $set: { isAdmin: true } })
ユーザを削除したい場合
管理者権限の付与の方法に続いて、ユーザを削除したい場合もデータベースを直接いじります。
具体的なコマンド
MongoDB
に入って以下のコマンドを実行すれば OK です。users
コレクションから該当ユーザが削除されます。
> db.users.remove( {"username": "削除したいユーザ名"})
余談
発展途上の「管理パネル」への実装が期待されますね。(2018/02/09追記: 現バージョンで実装されていますね)
補足
実はCHANGELOG
のv0.11.1-rc2 2017-03-05 Wekan prerelease
内、Admin Panel:
のところに書いてあります。
https://github.com/wekan/wekan/blob/devel/CHANGELOG.md#v0111-rc2-2017-03-05-wekan-prerelease
*1:ドキュメント全ての内容を第二引数に書く場合は別ですが