幻水の情報整理には「フォルダ」や「タグ」といった手法は向かない

情報整理の2つの手法

情報整理をする手法として「フォルダ分け」と「タグ分け」という2つの手法があります*1。前者は階層構造を作り、情報がどの位置づけにあるかが明確になります。後者は情報が属するカテゴリを、階層構造から自由になった形で明確にすることができます。

幻水の情報整理術

幻想水滸伝の膨大な情報を整理するにあたっては、この「フォルダ分け」も「タグ分け」も不十分であると思います*2

「フォルダ分け」の特徴

「フォルダ分け」の難点は、情報を格納する時点で「どの位置にあるか」を決めなければならない点です。そして、一度決めたらその位置を容易に変更できない点です。

また、「フォルダ分け」は、その「フォルダ」の構成をどうするかがそもそもの問題となります。最上位の階層には一定程度の抽象度をもったフォルダを作り、階層を掘るにつれて具体的にしていく、ということが必要です。こちらも一度決めたら容易に変更はできません。

「タグ分け」の特徴

「タグ分け」は「フォルダ分け」の欠点を補う側面があります。前述のように「フォルダ分け」ですとフォルダの位置が硬直化してしまいますが、「タグ」の場合は後から自由に追加や変更ができます。

しかし、「タグ分け(タグ付け)」には大きな欠点があります。それは タグ付け作業が面倒くさい という点です。これに尽きます。

したがって、理想としては「タグ付けを(半)自動で行ってくれる情報整理システム」を利用したいということになります。そしてそれが理想的に行われた場合には「フォルダ分け」は不要です。

Wiki (GROWI) か Scrapbox か

当初からこの問題には悩んでいて、どういう方針でいくかが決まるまでは安易にシステムに乗せずローカルのメモの集合として保存しまくってきました(現在がまさにそうです)。

最終的には GROWIScrapbox のどちらかにしようと思っており、今は後者にほぼ決まりかけています。

なぜなら、「タグ付けが半自動でできる」のが後者だからです。そしてタグ付けがそのようにできるのならば「フォルダ分け」は必要ありません(無いほうがメンテナンスのコストが下がる)。「思い立ったらザクザク情報を書ける」ことが知識集約のためには大切だと考えています。情報を入力するコストが低ければ低いほど、情報の濃度は上がります。多少見通しが悪くても、ザクザクと修正ができるならば情報の質も上がっていきます*3

方針が固まって一定の内容が整理ができたら、ちゃんと見られるようにしたいと思います。

*1:もちろんこれら以外にもあります

*2:これまでの歴史でさんざん議論されてきたことではありますが

*3:と期待しています

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