AipoをUbuntuやDebianにインストールするためには、少し手を加えてあげる必要があります。
まずはダウンロード
ウェブページを参考にして、ダウンロードページへ行きます。適切なパッケージを選択してダウンロードをし、解凍をしましょう。
# wget https://osdn.jp/projects/aipo/downloads/64557/aipo-8.1.0-linux-x64.tar.gz # tar zxvf aipo-8.1.0-linux-x64.tar.gz
必要なパッケージをインストール
「インストール手順」のページにもあるように、以下のパッケージを入れる必要があります。
gcc nmap lsof unzip readline-devel zlib-devel
gcc unzip zlib-devel はおそらくすでに入っていると思いますので(入っていなければ入れて下さい)、nmap lsof readline-devel を入れましょう。ここで、readline-devel を入れるには、libreadline6-dev を入れます。また、もしかしたら lsof はすでに入っているかもしれません。
# apt-get install nmap # apt-get install lsof # apt-get install libreadline6-dev
lsof の場所を書き換える
/bin/validate.sh の68行目あたりに lsof の場所を指定している記述があるのですが、/usr/sbin/lsofになっているところ、ここは/usr/bin/lsofに書き換えましょう。
× if [ -x /usr/sbin/lsof ]; then
○ if [ -x /usr/bin/lsof ]; then
installer.sh の中身を書き換える
./installer.sh の中身も書き換えます。具体的には、41行目、51行目、54行目、57行目、60行目あたりにある、「sh bin/hogehoge.sh」というコマンドの「sh」を全て「bash」に書き換えます
× sh bin/hogehoge.sh 2>&1 | tee -a install.log
○ bash bin/hogehoge.sh 2>&1 | tee -a install.log
installer.sh を bash で実行
あとは installer.sh を実行します。この際も前項と同様に、sh ではなく bash を用います。
# bash installer.sh
ひたすら待つ
インストールが完了するまでひたすら待ちましょう。インストール完了までに、さくらのVPS(1G)の場合で約5分ほどを要しました。インストールの最後に出てくる以下のメッセージは必ず確認しましょう。
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Aipo のインストールが完了しました。
バージョン : 8.1.0.0
インストール先 : /usr/local/aipo
PostgreSQLユーザー : aipo_postgres0
PostgreSQLパスワード: XXXXXXXXXXXXアクセス先:
http://XXX.XXX.XXX.XXX
ID/PASSWORD:
admin/admin起動方法:
/usr/local/aipo/bin/startup.sh
停止方法:
/usr/local/aipo/bin/shutdown.sh
管理者パスワードを何はともあれ変更する
startup.sh を実行して Aipo を起動したら、admin/adminでログインし、まずは管理者パスワードを変更しましょう。あらゆる設定項目はそれからです。
よき Aipo ライフを
自前でこれだけのグループウェアが運用できるというのは素晴らしいです。ありがたく利用させていただきましょう。
※ゴミは削除しておく
もし一度でもインストールをしかけて失敗した場合は、/tmp に /.aipo.20160302 というゴミディレクトリが残っていますので、再びインストールに取り掛かる前に削除しておきましょう。インストールが中途半端な /usr/local/aipo がある場合も同様に削除しておきましょう。/home に作られる aipo_postgres も忘れずに削除しましょう。
※ポート番号を変更する場合
- /usr/local/aipo/conf/tomcat.conf の「TOMCAT_PORT」を任意のポート番号に変えます
- /usr/local/aipo/tomcat/conf/server.xml 内、「Connector port="80" maxThreads="1000"…」となっている場所の「port」を、任意のポート番号に変えます(「1.」に合わせる)