MinIO とは
- S3 互換の OSS です
サービスとしてインストールする
Download のページには単一バイナリを落としてきてからの起動方法が書かれています。これは確かに簡単なのですが、実際にはサービスとして起動する方が便利です。
サービスとして起動する(登録する)方法は GitHub のドキュメント に書いてあります。以下、その方法です。
結論
1. MinIO を /usr/local/bin 配下にインストールする
Download より、パッケージマネージャを使ってインストールすると自動的に /usr/local/bin
配下にインストールされるので、これが楽でしょう。手動でバイナリを配置してもよいです。
2. /etc/default/minio を作成する
/etc/default/minio
を作成します。このファイルは自動では作られないので、まっさらな状態から作ります。
ドキュメントでは例として以下の内容が書かれています。これを自分に合わせて編集すればいいでしょう。ここで、MINIO_OPTS
の --address
と --console-address
では意味が異なるので注意です*1。
# Volume to be used for MinIO server. MINIO_VOLUMES="/tmp/minio/" # Use if you want to run MinIO on a custom port. MINIO_OPTS="--console-address :9001 --address :9002" # Root user for the server. MINIO_ROOT_USER=Root-User # Root secret for the server. MINIO_ROOT_PASSWORD=Root-Password
3. サービスのためのスクリプトを設置する
/etc/systemd/system
配下に minio.service
を配置します。ひな形が用意されている のでそれを用いるとよいでしょう。
4. サービスを起動する
サービスを起動します。minio.service
を配置した直後は以下のように inactive
状態かと思います。
$ sudo service minio status ● minio.service - MinIO Loaded: loaded (/etc/systemd/system/minio.service; disabled; vendor preset: enabled) Active: inactive (dead) Docs: https://docs.min.io
これを起動します。
$ sudo service minio start
ステータスを確認します。Active: active (running)
となっていれば OK です。
$ sudo service minio status ● minio.service - MinIO Loaded: loaded (/etc/systemd/system/minio.service; disabled; vendor preset: enabled) Active: active (running) since Sun 2021-08-29 08:04:57 JST; 853ms ago Docs: https://docs.min.io Process: 96339 ExecStartPre=/bin/bash -c if [ -z "${MINIO_VOLUMES}" ]; then echo "Vari>
5. Webインターフェイスで起動を確認する
Webインターフェイスにアクセスして動作を確認します*2。ポート番号は「2.」の設定ファイル内で指定した番号です。
http://localhost:9001
6. OS 起動時に自動でサービスを実行させたい
OS 起動時に自動でサービスを実行させたい場合には以下のコマンドを実行しておきます*3。
$ sudo systemctl enable minio.service