半永久的に使える(との)「Everlast」ノートについて

Everlast

過去に国内メーカーからも「手書きでノートに書いた内容をスマホで撮影してスキャンする」という商品はいくつか出ていました。ワコムからも出ていますし、タブレットに直接書く場合の Metamoji もそう遠くないプロダクトでしょう。

そこに現れたのが「Everlast」です。Amazonの商品名が凄まじく怪しい匂いがします*1

Everlast は「使える」

この怪しげな商品名と商品ページとは裏腹に、この「Everlast」はとても良い商品だと思います。それは以下の2つの点からです。

  • 「本当に」ノートを何度でも使える(品質が悪いということはない)
  • スマホのアプリが優秀

以下、具体的に写真を併用して見ていきます。

まずは開封

サイズは「ノートサイズ(A4)」と「手帳サイズ(A5)」がありますが、同じ価格ですし、私の用途を考えると「ノートサイズ」が適していますのでそちらを購入しました。

Amazonから届くと以下のような感じで内容物が入っています。

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さっそく試してみる(書いて消すだけ)

記入するペンにはフリクションボールを使います*2。これは必須です。以下のように「スーパーマリオオデッセイ」と書いて、ウェットティッシュで消してみます。きれいに消えました。

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紙面がツルツルしているのでウェットティッシュでこするとテカってしまうのですが、実用上は問題ありません*3。ただ、書いてからあまりに急いで消すとインクが「伸びて」しまったり、ペンのインクがボタっとなってしまうとやはり紙の上を「伸びて」しまいます。

そして急いでペンを走らせるとよく「かすれ」ます。これはペンが細いことも原因ですので、0.7mmのペンを使うと改善しました。

また、フリクションらしくペン後ろの摩擦で消すともちろん消えるのですが、「くぼみ」が出来てしまうのでペン後ろで消さないほうが良い気がします*4

スキャンしてみる

それではこのノートの本題であるスキャンを試してみます。

1枚目

以下のような手書き文字を書きます。

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これを専用アプリでスキャンした結果は以下です。

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なかなか良い結果だと思いますが、線がかすれている印象も受けます。これは0.5mmのペンを使っていると起きることがありますので、0.7mmのペンに変えたところ、常に問題なく実線が見られるようになりました。

2枚目

もう一枚、スキャンしてみました。こちら、原本を撮影していなくて申し訳ないのですが、上記の記入状況と同じ状況です(同じ色、同じ太さのペン)。

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赤がやはりかすれ気味ですね。黒はしっかりと出ています。これは撮影環境や撮影状況にもよると思います。

アプリについて

アプリの方を見てみます。アプリの名前は「Rocketbook」といいます。以下は Android版 です。

送ることができる先

多くのクラウドサービスにファイルを瞬時に送れます。これだけあれば十分でしょう。メール送信もできます。送信先は7つ定義することができ、送信先を随時選択できます*5

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ファイルフォーマット

ファイルフォーマットとしては JPEG と PDF が選べます(PDF は一つのファイルにまとめるかバラすかも決められる)。

Auto-Send

記入する紙の下には「7つのマーク(ダイヤやベルやりんごなどの記号)」があります。それぞれにチェックをつけることで、それぞれに対応した送信先に、撮影したと同時に送信作業を行ってくれます。複数選択も可能です。

例えば、「ダイヤ」は「Google Drive」に割り当てていたとします。このとき、あるノートを書いた際に「ダイヤ」にチェックを付けていると、それを撮影し終わったと同時に Google Drive に送ってくれるということです。即時送信をしない場合は手動でポチポチして送信する必要があります。

スキャンの設定

画像のサイズなどを決められます。

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History

撮影した画像は「History」に残りますので*6、後から送り直すことができます。

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Free Page

アプリには「空」のページのPDFを送る機能もあります。すなわち、ノートと同じ体裁のPDFを送れます(A4もA5も)。これをPCに送って印刷をすればノート本体が手元にない場合でも Everlast の恩恵が受けられます。

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結論

挑戦的な商品にありがちな、品質が追いついていないということはなく、アプリを含めしっかりとした作りになっていると思いました。二世代目の商品ということもあるのでしょう。私は今回A4を買いましたが、近くA5も買おうと思っています。

唯一とも言えるネックはその価格(5000円)なのですが、他の類似商品と比較したり、この商品の有用さを考えると決して高くはないと思っています。

余談……

ちょっと調べるとわかりますが、ELFIN BOOKというものもあり……

*1:「全米記録超え」とか……

*2:0.5mmのペンが一本ついてきます

*3:乾くのを待てばいい

*4:ただしこれも実用上は問題ないと思われる

*5:複数箇所への同時送信も可能

*6:ただし撮影した後に必ず保存の決定をすること

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