「アライアンス・アライブ」
2017/03/30 に発売が予定されている「アライアンス・アライブ」ですが、公式 Twitter にて注目すべき内容がツイートがされました。
村山さんとの交渉の経緯を示すツイート
とにかくまずはツイートをご覧ください。
ストーリーは「ポジティブさ」が特徴です。主人公達は異なる種族や立ち位置の人達の集まりですが、言いたい事はズケズケと直接言い合います。本作は『方舟』が本拠地となりますが、コクピットでのワイワイした会話はちょっとした名物です。(脚本村山さんの趣味で男が苦労人で女性陣が元気)#アラアラ pic.twitter.com/jBCoHHOp4A
— アライアンス・アライブ 公式 (@alliancealivejp) 2017年1月20日
そういえば「なぜ村山さんがフリューのRPGを?どんなコネ?」と結構いろいろな人に突っ込まれるのですが、特にカラクリもなくドブ板営業です。村山さんのキャリア的に無名なゲームの仕事をするメリットは無いなあと思いましたが、直接話してアラアラの企画自体に意気投合してもらいました#アラアラ
— アライアンス・アライブ 公式 (@alliancealivejp) 2017年1月21日
発端は自分(松浦)で、村山さんが昔作った物語と悪役が最高なRPGの新作を待っていたら、自分が仕事でゲームを作る時代になっていて、アラアラの企画を立てる際「群像劇RPG」の脚本を書ける人材を探していて、ちょうど村山さんがピッタリだと思いついて速攻で話をもっていったのです。#アラアラ
— アライアンス・アライブ 公式 (@alliancealivejp) 2017年1月21日
意気投合の大きな理由は、ズバリ「仕事の自由度」。これはどんな業界でもあるあるな話だと思いますが、人によっては、単純に稼げる大きな仕事よりも、末席でコソコソする仕事のほうが、自由度が高く魅力的に映る場合があります。その点が自分と村山さんとの間で一致したということです。#アラアラ
— アライアンス・アライブ 公式 (@alliancealivejp) 2017年1月21日
とはいえこれは稀なケースで、大体の企業は作るゲームの傾向や開発体制が決まっているもので、昨今はコンシューマゲームを作る仕事も激減しているため、社内に開発機能を持たず、かつコンシューマゲーム部のあるフリューだから抜け道的に実現できている、環境的な理由も大きいと思います。#アラアラ
— アライアンス・アライブ 公式 (@alliancealivejp) 2017年1月21日
あとはRPGの脚本は非常に特殊な作り方なので、シナリオを外部委託するのは基本的に難しい(切実!!)と考えているのですが、元プログラマの村山さんなら開発的な話も通じると考えました。村山さんとフリューの接点は大体こんなところで、こうした経緯でアラアラを一緒につくっています。#アラアラ
— アライアンス・アライブ 公式 (@alliancealivejp) 2017年1月21日
そんなこんなで日々開発とテストプレイを重ねていて、キャラクターのセリフや仕草が活き活きとしているのは作っている自分でも感じるので、アラアラのようなクリアに長い時間がかかるRPGをプレイして頂くうえで、ストーリーはきっと大きなモチベーションになってくれると思います。#アラアラ pic.twitter.com/ZnYwgwmtYX
— アライアンス・アライブ 公式 (@alliancealivejp) 2017年1月21日
個人的な注目点
上記の流れの中で私が個人的に注目したいところは以下の点です。
大体の企業は作るゲームの傾向や開発体制が決まっているもので、昨今はコンシューマゲームを作る仕事も激減しているため、社内に開発機能を持たず、かつコンシューマゲーム部のあるフリューだから抜け道的に実現できている、環境的な理由も大きいと思います。
これに類似した内容は過去のインタビューでも村山さんが言及しています。村山さんが参加する理由の一つとして、現在のコンシューマゲーム(コンソールゲーム)の制作の困難さに対して頑張って立ち向かおうとしているデベロッパーに対する共感や応援の意図が多く含まれているのではないかと推察しています。
村山さん自身も、デベロッパーやクリエイターがそれぞれの特徴を活かし、それが高位に融合した形で一つの作品を表現するということに重い価値を置いている方です*1。「アラアラ」ではそれが実現できる可能性が少なからずあるという希望を抱かれたのかではないかと思います。そしてそれがコンソールゲームならばなおさらです。
特に誰が何がということでもなく、このような形でコンソールゲームが作られることで、過剰に売上高だけを求める一部の流れをぶち壊してくれればと思っています。
*1:多くのインタビューでその考えを述べています