株式会社リクルート住まいカンパニーから、今年のいわゆる「住みたい街ランキング」が発表されました。詳細は以下のリンク先の文末のPDFに記されています。
以下、思ったことです。
ほぼ東京
一部混在している横浜、川崎、さいたまを除けば、残りは全て東京です。千葉と茨城に至ってはベスト30に一つも入っていません。
「住みたい」の定義は
このアンケート回答者における「住みたい」の(理由の)定義は何なのでしょうか。「通勤に便利(だから住みたい)」「遊ぶのに便利(だから住みたい)」あたりが筆頭かと思いました。日常的な買い物、生活、雑事のために「住みたい」ということはどのくらい含まれているのでしょうか。そして「住み『たい』」である以上、「住んだことがない」街も含まれていると思います。
また、住みたい「街」と書いてありますが、ここでの「街」は「駅」と同義です(PDFに書いてあります)。
アンケートの実施状況
PDFによれば、アンケートの実施は主に次のように行われたそうです。
調査方法
- インターネットによるアンケート調査
- ※「住みたい駅」の回答は、沿線を選んだ後、駅を選んでもらう選択方式
- ※「住みたい駅」の対象駅は、1都4県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)にある駅を対象としています
- インターネットによるアンケート調査
本調査有効回答数
- 3,996人
- 東京都 1,719人
- 神奈川県 1,000人
- 埼玉県 575人
- 千葉県 529人
- 茨城県 173人
- 3,996人
調査対象
- シングル 男性666人 女性666人
- DINKS 男性666人 女性666人
- ファミリー 男性666人 女性666人
どこまで「本気」か
ランキング上位に入っている「駅」には「東京駅」や「横浜駅」などが入っています。回答した人は「本当に」そこに「住みたい」と思っているんでしょうか。私としては「穴場だと思う街(駅)ランキング」のリアリティの方が心に響きました。
まとめ
総じてアンケート調査というのは、様々な要素が入り乱れるので、結果だけを見ていると把握できないことも多く、必ず詳細(調査方法)などに当たるとよいと思います。リクルート住まいカンパニーはきちんとその点の情報を公開しているのが良いですね。たまに全く公開していないところもありますから…。