「2016年版 みんなが選んだ住みたい街ランキング 関東版」

株式会社リクルート住まいカンパニーから、今年のいわゆる「住みたい街ランキング」が発表されました。詳細は以下のリンク先の文末のPDFに記されています。

以下、思ったことです。

ほぼ東京

一部混在している横浜、川崎、さいたまを除けば、残りは全て東京です。千葉と茨城に至ってはベスト30に一つも入っていません。

「住みたい」の定義は

このアンケート回答者における「住みたい」の(理由の)定義は何なのでしょうか。「通勤に便利(だから住みたい)」「遊ぶのに便利(だから住みたい)」あたりが筆頭かと思いました。日常的な買い物、生活、雑事のために「住みたい」ということはどのくらい含まれているのでしょうか。そして「住み『たい』」である以上、「住んだことがない」街も含まれていると思います。

また、住みたい「街」と書いてありますが、ここでの「街」は「駅」と同義です(PDFに書いてあります)。

アンケートの実施状況

PDFによれば、アンケートの実施は主に次のように行われたそうです。

  • 調査方法

    • インターネットによるアンケート調査
      • ※「住みたい駅」の回答は、沿線を選んだ後、駅を選んでもらう選択方式
      • ※「住みたい駅」の対象駅は、1都4県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)にある駅を対象としています
  • 本調査有効回答数

    • 3,996人
      • 東京都 1,719人
      • 神奈川県 1,000人
      • 埼玉県 575人
      • 千葉県 529人
      • 茨城県 173人
  • 調査対象

    • シングル 男性666人 女性666人
    • DINKS 男性666人 女性666人
    • ファミリー 男性666人 女性666人

どこまで「本気」か

ランキング上位に入っている「駅」には「東京駅」や「横浜駅」などが入っています。回答した人は「本当に」そこに「住みたい」と思っているんでしょうか。私としては「穴場だと思う街(駅)ランキング」のリアリティの方が心に響きました。

まとめ

総じてアンケート調査というのは、様々な要素が入り乱れるので、結果だけを見ていると把握できないことも多く、必ず詳細(調査方法)などに当たるとよいと思います。リクルート住まいカンパニーはきちんとその点の情報を公開しているのが良いですね。たまに全く公開していないところもありますから…。

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