「地獄から来た兄弟」が襲ったデジタルデバイスたち

地獄を見た男

これは、ある一人の男を襲った地獄の物語です。この「地獄から来た兄弟」、2人じゃないのがまた困りものでした。

メインマシン(デスクトップPC)

5月に買ったばかりのHDDが逝きました。その容量たるや、1.5TB。その瞬間、茫然自失。目の前が真っ暗になりました。中にはイベントや旅行で撮った貴重な写真や、各種動画ファイル、テキストファイル、音楽ファイルなどが山ほど詰まっていました。

もともと1.5TBという大容量を導入したのも、そういうメディアファイルを中心とした倉庫にする予定だったからです。その倉庫が一瞬にして焼失しました。

ただ幸いかな、ファイルシステムだけは生存していて、ディレクトリの移動は可能でした。サルベージソフトを使えば復旧できそうでした。

こういった状態になったドライブ(や、メモリカード)というのは絶対にそれ以上触ってはいけないのはご存じの通りです。触れば触るほど復活できる領域が侵されていってしまいます。

Webで情報を収集した結果、「PowerX Handy Recovery」というソフトが自分の用途に合っていることを確認しました。いわゆる、削除したファイルを復元する、という目的ではないので、なかなか該当するソフトを見つけるのに苦労しました。

今、このソフトを使って、エクスプローラ上からは見えないファイルを復元しています。幸いにもこのソフトのおかげで、ファイルは全部無事ですが、何せ容量が1TB越えです。復旧に膨大な時間がかかります。その間、「もしかしたら一部復旧できないファイルが出てくるのではないか」という不安も出てきてドキドキです。

もうSeagateのHDDは買いません。あの騒動があってから、少しは気をつけるべきでした。WD一筋で行きます。発熱の量も明らかに違いますし。

サブマシン(デスクトップPC)

すでに5年選手ぐらいになるのですが、安定稼働していたサブマシンも逝ってしまいました。原因はマザーボード(のCPUの不認識)。

未だSocket 478のNorthwoodなPentium 4、2.4GHzながら、MHFもぬるぬる動いてくれていたし(GPUはAGPのGeForce 7600 GT)、各種作業をするには全く不自由しなかったマシンです。Windows VistaやWindows 7 RCを入れたり、テスト環境を動かしたりと、サブマシンらしい活躍もしてくれて、それなりに愛着もありました。

ちなみにこのサブマシンは現在Vistaで稼働してます。Windows 7 RCにしなかった理由はただ一つ、「MHFが動かないから*1」。このスペックでもVistaはそれなりに動いてくれるし、VistaはなかなかいいOSだと思います。

さて、そのマシンですが、電源を入れても各種ファンが回るのみで、BIOS画面に到達しない。BEEP音が鳴らないので、BIOSに達していないのでしょう。恒例の問題切り分け方法で、CPU、メモリ、GPUのみでそれぞれの組み合わせで試してみたところ、CPUが認識していないことが判明しました。

すなわち、マザーの逝去。

PCが無いと何もできないから、即、秋葉に向かいました。じゃんぱらあたりでSocket 478のマザーを探します。ただ、条件が一つあり、Micro ATXでなければいけません。今時、Socket 478で、かつMicro ATXなんてマザー売ってるのかよ、と不安になりながら中古ショップを巡回しました。

幸いにもドスパラでお古のASRockのマザーを見つけました。

…ASRock…?

ご存じ変態マザー製作メーカーですが、当時の自分にはもう的確な判断力なんてありませんでした。Socket 478でMicro ATXという条件を満たすだけで、すぐにレジに向かっていました。「P4i65G」というマザーでした。

帰宅後、喜び勇んでパーツを載せ替えると、うん、ちゃんと動作しました。BIOSもOK。メモリもDual Channelで認識してくれました。

ただ…Vistaのスリープモードに入ったときにファンが止まってくれない…。BIOSにS3の設定項目がない…。やっちまった…。

他にも細かなやりにくさ(オンボードデバイスのドライバがどうも相性が悪い)があり、このマザーを導入したことは失敗と気づきました。

今度は失敗しないとばかりに、あらかじめWebで情報を仕入れてから翌日に再度秋葉に行きました。今度こそ間違いなく、478のMicro ATXでベストの選択肢とも言える、GIGABYTEのGA-8IPE1000MKを入手しました。

帰って組み直すと、こちらが期待してくれたとおりの動作をしてくれました。これにて、サブマシンの問題はようやく解決です。

この程度(の失敗)で済んで良かったと思うか、もうちょっと冷静になっていれば良かったと思うか、今となっても分かりません。しかし、適切な状態にまでにもっていけたことには満足しています。

サブマシンのCPUのアップグレード失敗

前述のサブマシン、CPUがNorthwoodのPentium 4、2.4GHzということで、少々力不足を感じていたのですが、それをパワーアップしようとヤフオクを覗いていました。

よく検討し、値段などとも格闘しながら、ある一つのCPUを落札しました。

Northwood Pentium4 3.06GHz 512K/533 SL726 MALAY。

これで、Vistaのスコアで唯一4点台を割っていたCPUのスコアも上がること間違い無しです。それが…、それが…。

どうあがいてもこのCPU、1.60GHzでしか認識してくれません。倍率が上がらないのです。BIOSを見てもそんな設定項目はないし…。ググったところ、ショッキングなページを発見し、またもや硬直、落胆してしまいました。

『CPU 認識について』

http://bbs.kakaku.com/bbs/05402813099/SortID=8907984/

そう、このCPU、Mobile Pentium 4だったのです。そして、SpeedStepに対応しているところ、倍率はBIOSで決められるはずなんですが、デスクトップのマザーで使うとどうやっても倍率変更ができないとのことなのです(1.60GHz固定)。

やられました。

もちろん、知識もなく、単にソケット形状とFSBとクロック周波数だけを見て落札した自分が行けないのは分かっています。だとしても、これはショックでした。

仕方なくこのCPUはヤフオクに再出品することになりました…。

ネットブック

愛用していたネットブックについても、サブマシンの逝去と時を同じくしてBIOS逝去となりました。

ごくごくまれにBIOSが立ち上がりますが、立ち上がってもすぐにフリーズ。電源は入れどもファンは回れども、ソフトが沈黙。

これについては現在見積もりを出してもらっていますが、数万するくらいなら新しいネットブック買った方がいいですよね。2年前のマシンなので。でも愛着はあるので、たとえ世代交代したとしても使い続けるか、大事に使ってくれる人に譲るつもりです。

とにかく、ネットブックが逝きました。

NDS

ニンテンドーDSのタッチパネルの反応が悪くなっていました。具体的には、タッチパネルの右側部分について、タッチした位置と認識される位置との間でズレがあるのです。これは、NDSの設定メニューから補正してもダメでした。保護シートのせいかと思って、保護シートをはがしてからタッチしてもやはりダメでした。

しかたなくこのNDSも修理に旅立っていくことになりました。ただ、任天堂の神対応は有名なので、期待したいところです。

ボイスレコーダ

MP3プレイヤーとしても愛用していたボイスレコーダも逝きました。これは単純な理由。「服の胸ポケットに入れたまま洗濯してしまったから」。

洗濯後には見事に電源投入に無反応、USB接続に無反応のデジモノが誕生していました。

修理の見積もりをとってもらったところ、7,000円。すでにこのレコーダは型落ち機種となっているので、新品が1万ちょいで買えるのですが、仕方がありません。修理をお願いして、今修理返却を待っている状態です。

ステレオミニマイク

いわゆるステレオミニマイクも逝きました(と思った。後述)。昨日、PS3で使おうと思って喜び勇んで電源を入れるも、電源が点かない。電池もちゃんと入れてあるし、電池残量十分です。しかし点かない。

ここまでひどいと本当に泣きそうになりまして、仕方ないのでPCのSkype用のマイク(安物。980円)でなんとかボイスチャットをするに至りました。

翌朝、再度電源を入れると…

電源が入りました。

よかった…。

ほんとよかった…。

各種講演や講義、発表などで大活躍していたマイクだけに、生存が確認されて助かりました。もう10年以上使っていますが、まだまだ現役です。値段も1万円近くしましたので、愛着もあります。

おわりに

以上が、ここ最近のうちに全て起こった騒動です。まさに悪夢、地獄。なぜこんなことが同時に起こるのか。

余裕ができたら買って使ってみたいと思っていたIntelのSSDも、当分お預けになりそうです。ああ、SSD使いたかったよSSD。

皆さんもこんな地獄に落ちないように、日々デジモノのメンテナンスはしっかりとやっておくことをおすすめします。

*1:正確にはGameGuardが対応していないから

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