Wekan
OSS のカンバンツールのひとつとしてWekan
というプロダクトがあります。
Trello-like
って書いてしまっているように、Trello
の OSSクローン 的な位置付けですね。
これを Docker でインストールします。
環境
v0.23 2017-05-21
大注意
先頭にあえて書いておきますが、MongoDB
は3.2.13
を入れます。3.2.x
より大きいと*1、画像ファイルの添付に失敗します。これはMongoDB
の問題というよりMeteor
の問題のようです。詳しくは以下のIssue
をご覧ください。
公式のインストール方法の説明ページ
うだうだ説明するよりも、以下のページを見れば全て書いてあります。
説明
上記ページは詳しすぎるために冗長になっているところや、直ちに必要でないことが書いてあるところがあります*2ので、以下に端的にまとめてみます。docker
やdocker-compose
はインストールされているものとします。
1. docker-compose.yml
を書く
docker-compose.yml
さえ書いてしまえばそれだけでインストールできます*3。以下の例のようにさらっと書いてしまいましょう。アプリケーションのコンテナとデータベース(MongoDB)のコンテナを作ります。
上述しましたが、MongoDB
のイメージは3.2.13
を入れましょう。
wekan_app: image: mquandalle/wekan container_name: your_wekan_app_container_name hostname: your_wekan_app_hostname environment: - MONGO_URL=mongodb://wekan_db/wekan - ROOT_URL=http://yourhost:12345 - MAIL_URL=smtp://your_smtp_username:your_smtp_password@your.smtp.server:54321/ - MAIL_FROM=your@mail.address ports: - 12345:80 links: - wekan_db restart: always wekan_db: image: mongo:3.2.13 container_name: your_wekan_db_container_name hostname: your_wekan_db_hostname volumes: - ./db:/data/db restart: always
以下、箇条書きで簡単に補足をします。
- 各々のコンテナの
container_name
とhostname
は分かりやすいように名前をつけます - アプリコンテナの
MAIL_URL
とMAIL_FROM
は入れておいたほうがいいです- うまく送れない場合はたいてい設定側の問題です
- ということを公式でも言っています
- データベースコンテナの
volumes
は必ず指定して、データの永続化を図りましょうMongoDB
ですので、ファイルをまるっとコピーするだけでバックアップや復元ができます
2. docker-compose up -d
する
docker-compose.yml
が書けたならばあとはdocker-compose up -d
するだけです。簡単ですね。「1.」のROOT_URL
で設定したアドレスにウェブブラウザでアクセスし、ログイン画面が出れば OK です。
余談
Wekan
の発音は「ウィキャン」ではなく「ウィカン」とのことです*4。- 他の方のインストール記事と全く内容が変わっていないですが*5、2017年5月版ということで書いてみました
- しばらく活動が停滞していて(いるように見えて)追っかけていなかったのですが、今年に入ってから怒涛のアップグレードが続いていて楽しみなプロダクトです
- 特に API の開発ロードマップを眺めていると、いろいろ応用が考えられます