「刀剣乱舞」でのツール使用はどこまで規約で認められているか

刀剣乱舞(とうらぶ)に限った話ではなく、DMMのオンラインゲーム全般についての話なのですが、私が「艦これ」をろくにプレイしていないのと、最新の例としてとうらぶで考えることに意義を感じましたので、そのためにこのようなタイトルのエントリにしています。

さて、DMMのオンラインゲームの利用規約は以下の場所に掲載されています。

ツールを使った場合に問題となる条文は、「第6条(禁止事項)」の「■不適切行為」の「(8)不正な方法(特殊なプログラムを介しての)でのアクセスを試みる行為」でしょう。ここで論点となるのは以下の2点かと思われます。

  1. 「不正な方法」とはなにか。
  2. 「(特殊なプログラムを介しての)」の「特殊なプログラム」とはなにか。

「不正な方法」とはなにか

まず前者の「不正な方法」ですが、これはカッコ書きがなされていますので「特殊なプログラムを介し」た場合は「不正な方法」になることは確実です。それ以外の「不正な方法」とは何でしょう。これは「艦これ」で一つの見解が示されています。

少々文が乱れていますが、「BOT/マクロ」や「チート行為」が「不正な方法」であり、「不正規かつ仕様/ルール外の規約違反の方法で接続を試みる」ことが「不正な方法」であると書かれています。後者はさらに解釈の余地があるものの、これら「不正な方法」の場合は厳しい対応も辞さないということです。

専用ブラウザ、いわゆる専ブラに関しては明確に「厳密には規約違反」と書かれています。ただ、直ちに厳しい対応がなされるということにはならないようです。しかしここまで明確に規約違反と書かれている以上、当然ながら突然アカウントがBANされても文句を言うことはできません。

「遠征時間や入渠時間を別窓で表示させるようなアドオン」については「規約には抵触していまうかも(原文ママ)」とのことで、こちらはそもそも規約違反かどうかは分からないとなっています。しかしながらこちらも、もし実装がプロキシを用いたものであれば、冒頭の論点の後者である「(特殊なプログラムを介しての)」に該当する可能性があります。

「特殊なプログラム」とはなにか

論点の2つめの「特殊なプログラム」とはなんでしょうか。改めて重要となるツイートを引用します。

つまり、「特殊なプログラム」とはまず第一に「「マクロ操作」や「チート行為」を行ったり、支援したりするプログラム」と解されるでしょう。

したがって例えば、IEの「開発者ツール」や他ブラウザの同種ツールを用いて通信内容を見ることは、直ちに「「特殊なプログラム」を介しての」アクセスには当たらないと判断します。また、前項の最終段落で指摘した、独自のプロキシによるアクセスも、それが「マクロ操作」や「チート行為」を含まないものならば「「特殊なプログラム」を介しての」アクセスには当たらないと判断します。ただしここは「厳密には」大変微妙なところであり、独自のプロキシによるアクセスを行っていた場合に突然アカウントがBANされても、文句の言えないレベルだとは思います。

最終的な解釈や判断は変わっていく

以上、非常に簡単でしたが自分なりに「刀剣乱舞」でのツール使用について解釈をしてみました*1。これは現在出されている公式Twitterの情報からのみ(それも「艦これ」のみ)判断したことです。条文の解釈というのは時勢や状況に応じて変わってくるものですし、なにが「不正」でなにが「特殊」なのかということについても同様です。

大切なことは、常に最新の情報をできる限り理解しておき、その情報のもとにツールを作成、使用することだと思います。そして「不正」や「特殊」であると認められたならば、修正をしたり、公開、使用を停止することが重要でしょう。

*1:ほとんど「艦これ」の話でしたが……

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