「mixi疲れ」とは。

SNS(ソーシャルネットワーキングサイト)「mixi」で頻繁に日記を書き、多くの「マイミク」と交流している人が、コミュニケーションに疲れ切ってmixiを突然辞めてしまう――「mixi疲れ」とでも呼ぶべきこんな“症状”が、一部のmixiユーザーに見られている。


自ら好んでmixiに参加し、コミュニケーションしているはずなのに、辞めたいほど疲れてしまうのはなぜなのだろうか。SNSのコミュニケーション心理に詳しい野村総合研究所上席研究員の山崎秀夫さんに聞いた。


ITmedia News:「mixi疲れ」を心理学から考える
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0607/21/news061.html

相変わらず野村総研は少しズレたところで研究をしていると思うが、それは置いておく(以前もオタク市場の分析とかを行っていたのは記憶に新しい)。

この記事を読んで思ったことは、これは昔のいわゆる「パソコン通信依存症」と何ら構造的に変わりがないということである。さらに言うならば、「携帯メール依存症」も類似枠の中に収まると思う。

人間というのは、誰かとコミュニケーションしていないと自分の存在が不確かになってしまう。そういうおそれを常に抱いている。他の人に認められることで自分の存在が確認できる。「はてな」で以前に議論になった「承認欲求」と同義である。

それが行き過ぎた例が、単一行為への依存症なんだと思う。依存症を防ぐためには、趣味をたくさん持ってそれに打ち込むとか、何か目標を持って勉強をするとかして、楽しみや苦しみを実感し、「自分が生きている」ということを体感するしかないように思う。当たり前のことなのだけれども。

でも、正直な話、自分のエントリに毎日のようにコメントがついて、コメントのやりとりをしていたら「ハマる」状態になるのは分かる気がする。他人にもコメントすることでさらにその「ハマり度」は深まることになる。問題はどの程度まで「ハマる」かにあるのだと思う。

例えば、以下のエントリにあるような依存症状態にまで到達するのは好ましくない。

ITmediaニュース:「mixi依存症なんです」――ソーシャルネットで人生が変わった26歳女性
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0408/31/news049.html

mixi自体を趣味にして依存症に至らない程度に「ハマる」のは悪くないと思うけど、SNSやネットコミュニケーションには限界もある。それを十分に理解してネットの世界を楽しみたいものである。

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